2017年6月18日のブログ「2016-17シーズン」


6月18日。2016-17年シーズンの最長最終日になりえた日。 他の用事があってダウンタウンに家族と来ていた自分は、ロッカーを整理するためにアリーナに立ち寄った。ウォッチパーティーのメイン会場としてこの日を抑えていたためにイベントが入っておらず、静まり返った真っ暗なアリーナ。まだ全選手のネームプレートが残った空っぽの選手用のロッカールーム。その隣部屋のメディカルスタッフ用のロッカーから、試合用のドレスシャツ等をまとめて持ち去った。 敵地での敗戦でシーズンを終えてから、ずいぶんと時間がたったように感じる。週日はまだ職場にいくものの、これだけまとまった時間を家で過ごせることにまだ慣れていないためか、実際の日数よりも長い時間が経ったように思う。記憶が薄れないうちに、少しだけ記録を残しておこうと思う。 ツイッターに記したように、自分の仕事は、勝つことを目的としたアスリートのサポートであって、勝つこと自体ではない。勝ち負けには多くの要素が絡む故、質の悪いメディカルサポートでもチームが勝つ事だって十分にある。その逆も然りで、最高のメディカルサポートを提供しても、チームの勝ちという結果に繋がらない事もある。ただシーズンの終わりは勝ち負けによって訪れるので、そのギャップには、結果に関係なく毎年戸惑う。 ファイナルで敗退するのは、2年前に加えて2回目。ただ、敵地の大歓声を聞きながらシーズンを終えた初めての事で、自分にとっては新しい経験だった。敗戦後のロッカールームにまで、その大歓声は響いてきて、タオルで顔を覆った選手達に、これでもかというほど敗戦の2文字を刻み込んだことと思う。 それ故に帰途はさぞかし静かな機内になるだろうと思っていたが、翌日、空の上にて自分の思い違いだと気付かされた。選手個人個人の立ち位置によって、今回の結果に対する思うところは様々なのは当然のことだけれど、自分が想像していたような重い空気に覆われた5時間のフライトではなかった。 飛車角落ちで敗退した2年前と異なり、総力をもってしても届かなかった結果に対する選手達の反応を敗戦直後から時間の経過と共に見ることが出来たのは、アスリートと仕事をする立場として糧となったと思う。競技者として、敗戦直後の溢れ出てくる純粋な感情。それに続く、出し切るものを出し切った故の切り替えと、登るべき新たな山に出会った事を喜ぶかのような隠し切れない興奮。長いシーズンをようやく終えて精神的にも肉体的にも疲労のピークであるにも関わらず、こちらまで来シーズンの到来を楽しみにさせられた。 対戦相手に左右される「連覇することの難しさ」というよりも、頂点に立った、結果としてBestとなったチームをさらにBetterにする事の難しさを体感したシーズンで、これは今の自分の役割ではないが、組織という生き物を学ぶ上で財産になった。 出来事はその裏にある物語によって色彩を放つ。結果としてはチームが望んだものにはならなかったが、この経験は来シーズンへと続く物語の一つとして息づいている。


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