2010年7月14日のブログ「言葉や行動の裏を読む」


言葉や行動を100%真に受けるということ。

素直という言葉を使えば聞こえがいいですが。

時には相手が真に意図した、言葉や行動の裏を感じとる感性も持っていたいと思うわけです。

相手宅にお邪魔している時にお茶漬けを提供されたら”そろそろお帰りください”という隠れたメッセージであるという話を聞いたことがあります。

まぁこれは文化や慣習(たしか京都だった気が)の部類に入るので、ちょっと違う気もしますが、そのお茶漬けを勢い余ってお替わりなんか頼んでしまったら、もう。

たとえ相手の言葉や行動が自分の価値観とは違ったとしても、そしてその真の意図を汲み取り、受け入れる。

あえて気づかないフリをするなんていうのも、自分の好きなコミュニケーションのタイプ。

お茶漬けの意図に気づいて帰るとしても、"すいません、長居してしまって"なんていうのは野暮なのです。

お茶漬けはともかく、この手の関係には、お互いの感受性や信頼関係というものが必須になってくるワケで、痛い目をみたことも度々あります。

******************************************

ようやくほとぼりが冷めて来ましたが、NBAのスーパースター、LeBron Jamesの移籍話は色んな議論を生みました。

その中の一つに、Cleavelandのオーナーからファンに宛てた手紙 があります。

これはLeBronが移籍を発表した後に、LeBronに全国中継でフラれた形となったLeBronの前チームであるCleaveland Cavariersのオーナーが、チームの公式HPに掲載したものです。

内容はかなり過激で、LeBronの批判から始まり、最後の方には"Curse(呪い)"という言葉まで飛び出す始末。

LeBronの決断や発表方法に関しては、Cleavelandファンのみならず批判的なものが多かったものの、この手紙は言いすぎ、やり過ぎだろうと、批判の的はLeBronからオーナーのDan Gilbertに向かいました。

あまりに子供っぽい、負け惜しみからくる愚かな行動だ、と。

が、ちょっと待って欲しいのです。

メディアにも発表されていない極秘情報なのですが、この手紙にはオーナーの隠れた意図が存在するのです。

すでにお察しの方もいるかもしれません。

そう、オーナーは批判の的をLeBronから逸らす為、そしてLeBronの罪悪感を減らす為に、敢て過激なLeBron批判を公表し、自らをLeBronの隠れ蓑にする選択をしたのです。

オーナーの参謀達は、今後のチーム運営に支障がでる等の理由を元に反対をしたそうですが、”7年間もチームの中心となって街のシンボルであったLeBronが批判の的となるのは見るに耐えない”と聞く耳を持たなかったそうです。

"それにしても、この文章は過激すぎる"という参謀達に対し、"中途半端な批判では、世論のLeBron批判に追い風になるだけだ"と譲らなかったといいます。

そして、この決断の真の理由は決して外に漏らすなと念を押したそうです。

オーナーの計画は見事に成功。

世間は批判の的をLeBronからオーナーに向け、

NBAコミッショナーは"やり過ぎだ"と100,000ドル(900万円)の罰金をオーナーに課し、

LeBronは"あんな批判を公表するチームから去ったのは正しい選択だった。気が楽になった"と発言。

オーナーの真の意図には微塵も気づきもせずに。

オーナーは覚悟していた通りの批判を受け入れていましたが、あえて批判に晒されているオーナーを見ていられない参謀たち、せめて近しい人にはオーナーの真の意図を知って欲しいと思う心が生まれるのは自然な事。

かくして情報が洩れたというわけです。

オーナーの意志を尊重するならば、こういう公の場に書くべきことではありませんが、せめて日本のNBAファンには真実を、と思い書いた次第です。

*****************************************

なんて事を、オーナーの手紙を読んで想像したわけです。

まぁ、99.9%ありえない話ですね。


  • TMG athletics Instagram
  • TMG athletics Facebook
  • TMG athletics Twitter

© 2018 TMG Athletics

広告