2009年4月13日のブログ「結婚手続き in NY」


記憶が薄れないうちに、結婚した時の流れを記録に残しておこうと思います。 ニューヨークでの結婚は(他の州でも同じかもしれませんが、アメリカでは州ごとに決まりが違うので定かではありません)、marriage licenceを取得する事から始まります。 そして、このmarriage licenceを取得した後に、marriage celemonyを経て結婚成立です。 婚姻のしるしとして、marriage certificateを取得します。 割とシンプルです。 が、自分達の場合は(だから?)、そうシンプルに事は運びませんでした。 3回のトライの末、ようやく結婚できました。 まずはmarriage licenceの取得。 これに3回のトライを要しました。 一回目。 オンラインで情報を登録した後、ニューヨークに数箇所あるオフィス(自分達は友達の家が近いqueensのオフィスに行きました)に行きました。 が、窓口で情報を確認している時に、オンライン時にはoptionalとされていたsocial security numberが、実は必須だと言われ、色々粘るものの、その場で番号を確認できなかった為に認められず、撤退。 optionalと書かれていたのに必須だったことや、予定通りに事が進まなかった事よりも、その担当官の態度の酷さに、自分は不機嫌になりました。 フィオナになだめられつつ、一旦引き上げ。 二回目。 翌日、social security numberをしっかり確認して、仕事後だったこともあり、queensよりも近いbronxのオフィスに。 この日は、雨が土砂降り(アメリカの土砂降りって、日本のそれの3割増しって感じです)。 運転にそうとう気を遣いました。 目的地までの地図をプリントアウトしてきたのだけれど、プリントアウトした地図のスタート地点は自分の家、実際のスタート地点は職場。 最初の大きな分岐点で逆に曲がりました。 ”あぁ、地図どおりじゃないな”と思いつつ、最近は道に迷ってもなんだかんだで目的地にたどり着いてきた自信(勘違い)と、車を停めるのすら躊躇われる大雨により、地図を無視する事に。 結果、本格的に迷いました。 目的地の住所の傍まで来ている雰囲気はあったのだけれど、目的地の住所のストリートが行き止まりになっていたり。 まぁなんとかなるさー、と思い始め、そのうち、諦めたらそこで試合終了だ、と自分に言い聞かせ始め、実際にギリギリまで諦めはしなかったものの、無情にも時間切れ。 オフィスが閉まる時間になってしまいました。 一回家まで戻って地図どおりに行こう、と提案したフィオナに、"大丈夫だって"と言って聞き入れなかったこともあり、"だから言ったじゃん"的な雰囲気。車の中の重い雰囲気って、アレですよね。 で、ここでそのまま帰宅したらイカン、という事になり、じゃあヤンキースの試合を観に行こうと。 仕事の後に、Anthonyに今日が新しいヤンキーススタジアムの杮落とし試合だって聞いていたのを覚えていました。 球場までの道は、フィオナが地図を見ながらナビゲート。 方角ちがうんじゃないの?と思っても、自分には口出しする権利なしです。 その結果、ばっちり球場に到着。 今後、二人で車に乗るときは、フィオナのナビに従って自分は運転に徹することに決定です。異議なし。 少し雨がパラつきましたが、球場周りの雰囲気がとてもよく、フィオナがとても楽しそうにしていたので一安心。 試合も球場の雰囲気も大いに楽しめたので、道に迷わなかったらこの試合観戦はなかったよねーと言う事で丸く収まりました。 3日目。 フィオナが帰国してしまう前日。もう失敗は許されません。 場所が確実に分かっているqueensのオフィスに行く事にし、前日はqueensの友達の家に宿泊。 これまた結構な雨。 傘を持っていなかった為、簡単にはいかないねーと話しながら、駐車場からオフィスまで雨に打たれながら移動。 朝一のオフィスはすいていて、今度はすんなりとmarriage licence取得。 手続き代を払って、次はmarriage certificate取得の手続き開始。 実は、marriage licence取得後、24時間待たないとmarriage celemonyを行えない、というルールがあります。 翌日フィオナは帰ってしまうので、24時間待つ余裕はありません。 が、ルールには例外があるのが常。 このルールにも、jewish waiverといって、裁判官が認めた場合に限り24時間待つというルールに従わなくてよいのです。 これは事前にチェック済みだったので、jewish waiverを申請。 ところが、"このオフィスに裁判官はいないから、~の裁判所まで行って頂戴"と。 今までの経験から、ここで焦ってはまた道に迷うなり何かしらのトラブルが起こるだろうと考え、一度友達の家に戻り、インターネットで道のりを確認。 一息ついてから、裁判所へ。 無事に裁判所は見つかりました。

裁判所の事務所で、Jewish waiverを申請する理由などを書類に書き込み、その後は指示された部屋に移動。

そのドアを開けると、思い切り裁判進行中。弁護士さんが弁明しています。

あ、部屋を間違えた、と二人とも思い、そっとドアを閉じるものの、部屋番号は指示されたものと同じ。さて、どうしたものか、と思っていると、ドアが開き、入ってくるように言われました。

自分達が行くことは既に連絡されていたようです。

とりあえず傍聴席の一番後ろにそっと座ります。

すると、じっと話を聞いていた黒人の裁判官、"もっと重要なことがある"と、弁護士の弁論にストップをかけて、自分達に”こっちに来なさい”と手招き。

裁判止めちゃっていいのか?と思いつつ、指示されるままに裁判官に個室に連れていかれました。

自分達がJewish waiverの為に来ていることは既に知っていたので、早速その理由を聞かれました。

まず最初に聞かれたのが、"are you in service?"ミリタリーに入っているのか?という事です。Jewish waiverを申請するケースの多くは、兵役の為に時間がない、という理由らしいです。

いいえ、フィオナが翌日帰らなければならないんです、と説明。

すると、フィオナの英語力と台湾に住んでいると言う事のギャップに驚いたようで、同じ部屋にいる職員(アメリカ人)を指差して、"あいつより立派な英語を喋るじゃん"と。

かなり気さくな裁判官です。さらに自分を指差して、"君の方が台湾人ぽいし"と。(日本人と台湾人の区別がつくのか謎)

自分達の国で結婚すればいいじゃん等、色々聞かれるんだろうな、と思っていたら、"じゃあいいよ"とすんなり許可がおり、こっちが面を食らいました。

さらに、"Do you want me to marry you two here?"と。まさか裁判官にそんな権利があるとは知らず。当初の予定では、裁判官に許可を貰ったら、立会人(witnessと呼ばれます。直訳すると目撃者)になってくれる友達を連れてオフィスにもどって、そこでmarriage ceremonyをする予定でした。が、その場で結婚させてもらえるならば話が早い、ということでお願いしました。

"じゃ、裁判が終わるまで30分くらい待ってて"と言われ、自分達は傍聴席に戻り裁判を傍聴。

進行していた裁判は交通事故とそれに伴う障害の関連性についてのもので、自分にも興味深かったです。裁判が終了し、今度は自分達の番。裁判官の前に呼ばれました。

立会人は、彼の秘書たち。自分とフィオナの名前を書類にサインをし、立会い人にもサインをしてもらいます。

ここで、予想はできた事だろうけれど忘れていたのが、Wedding vowsと呼ばれる、結婚の誓いです。裁判官(キリスト教の普通の結婚だったら神父)に続いて誓いの言葉を復唱します。

I, (Bride/Groom), take you (Groom/Bride), to be my (wife/husband), to have and to hold from this day forward, for better or for worse, for richer, for poorer, in sickness and in health, to love and to cherish; from this day forward until death do us part.

彼はずっと自分の名前をユウスキと読んでいました。慣れたことなので、この時までは別に訂正したりせずにいました。で、上の英文を見てもらうと分かるとおり、このwedding vow、自分の名前を呼ぶ部分が最初にあります。

裁判官 "I, ユウスキ, take you Fang-Ying, to be my wife"

自分 "I, ユウスケ,,,

裁判官 ”ユウスケって読むのか!何で今まで訂正しなかったんだよー”

と突っ込まれました。え、そこ流さないのーと思いつつ、”いや、アメリカ人は皆そう読むし、気にしないから”と答えると(結婚の誓いの途中なのに)、まったくもう、という感じで誓いの言葉を続行。

とてもシンプルな言葉なんだけれど、どんな事を言うか予測がつかなかった上に、結構まとめて読むものだから覚えきれず、聞きなおすという、なんともカッコのつかない誓いの言葉になってしまいました。まー自分らしいのですが、予習しておくべきでした。

フィオナは流石で、キチンと復唱していました。

他にもエピソードがあり、ここでは照れくさいので書きませんが、色々と裁判官に突っ込まれつつ、無事(と呼んでいいかわかりませんが)に終了。いつの間にか傍聴席にいた人たちにも祝福されながら、裁判所を後にしました。

後から聞くと、marriage ceremonyを引き受ける裁判官は、彼一人だそうです。いい人に当たってよかったです。サインをした書類はのちにオフィスに送られ、その後に日本の実家に送られる予定です。無事に届くといいんだけれど。

道に迷うわ、誓いの言葉は聞きなおすわで、なんとも自分らしい(頼りないって声が聞こえてきそうですが)結婚でした。この人とこの先の人生を共にする、という事がとても自然な事のように感じられたので、特別な興奮みたいなものはありませんでした。フィオナも同じだったようです。お金も地位も、この先の保証もなんもないけれど自分と一生を共にする事を選んでくれた人。

I'll make her feel that she is the luckiest girl in the worldってのが自分の誓いです。


  • TMG athletics Instagram
  • TMG athletics Facebook
  • TMG athletics Twitter

© 2018 TMG Athletics

広告